『未来をつくる君たちへ~司馬遼太郎作品からのメッセージ』
立花隆、松本健一、関川夏央 著
小学生くらい向けにつくられた本だと思う。
これを読むチャンスがある子供は幸せだと思う。
でももしかしたら、いま、30代で読むからいいのかもしれない。
本の中で、情報を英語で受信するのと日本語でしか受信できないこととの圧倒的な違い、のような
件がある。
日本の第二次大戦前、大戦中は第二の情報鎖国の時代だったという。
国民は短波放送を聞くこともできなかったらしい。もっとも短波放送は英語が主だったので
内容がわかる人でないと意味がない。
短波放送を聞くことを禁止されている中で聞いていたごくわずかな日本人、それが昭和天皇だったそうだ。
彼は英語が理解できたので、日本が戦争で劣勢であることもラジオで聞いて知っていたのだそうだ。
作者のひとりは、英語を勉強することの必要性のひとつの例としてこの話しを書いていた。
「他人のいうことを鵜呑みにしない」ことと「沢山情報を入手すること」
「情報を正しく理解すること」
どれもこれも、抽象的で考えているうちにわからなくなってしまうが、
自分の普段の生活に具体的に置き換えれば、そんなに難しいことでもない。
魑魅魍魎のこの世界を生きていくのに、学校以外の"勉強"がとても大事だ、と本にあるが、
どういった勉強なのか、は言及がなかった。
それは自分で考えなさい、ということなのか。。。。。