シャネルとストラヴィンスキー

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『シャネルとストラヴィンスキー』クリス・グリーンハルジュ著

 

読む前に予想していたのは、30歳代後半の二人なのでもう社会的名声を得たあとの出会いだし、シャネルのいるモード界とストラヴィンスキーのいる音楽界がもっと

描かれているのかと思ったのだけど、読み始めたらひたすら、

二人の主人公の心の内幕を綴ったものだった。とにかく二人の内面的な描写。

基本的に不倫の話しなので重かった。

作者が詩集を出しているだけあって、

また舞台がフランスということもあって描写にときおり詩的なものがおりまぜられていたけど、

良かった!とすごく人に薦めるほどの本ではないな、

と思っていたら、

最後の5ページくらいから最後についている二人のクロニクルが数ページ続くのだがこれが面白い。

クロニクルの書き方が上手いのだろう。

映画は観なくていいかな、と思っていたけど、衣装担当がカール・ラガーフェルドと知り、こちらもにわかに見たくなった。

ココを社交界に連れ出した女性、ミシア・セールについて興味がでてきた。本の中ではストラヴィンスキーのあまりよく思われていない女性として描かれていたので魅力を感じなかったが、クロニクルに紹介されていたのを読んでにわかに興味をもった。

この本はクロニクルだけでも読む価値あります。

 

 

 

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プロフィール

望月アーモンド♀ 会社員。
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