2011年5月アーカイブ

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今週の月曜日、業界団体の総会、懇親会が東京会館で行われた。

御開きの後、東京駅まで中通りを歩いた、18時過ぎ。こんな時間が大好きです。

この日は小雨も降っていたからほの暗く、しっとりとした空気の中、ショウウインドの灯りが立ち始めてきた。

5月の連休明けから7月終わりころまでかな、会社を出てもまだ外は明るい。

若い頃は先輩に連れられて近所の飲み屋によく行った時刻だ。

 

またここ中通りは新入社員時代(1970~)大手広告会社のH社の営業本部が点在していたところ。新有楽町ビルには第一本部、国際ビルには第二本部、富士ビルには第三本部。

当時はFAXもMailも無い時代(!)、新入社員は使い走りでよく書類を届させられた。少し仕事をこなせるようになってからは一日の大半をこの近辺で過ごした。喫茶店でお客様と時間を過ごし、昼食を共にし、H社の社員でもないのに同僚みたいな顔をしてH社の執務デスク周辺に戻って行った。

そんなH社のクリエイティブの皆さんと制作会社の私達の日常の信頼関係が熱い仕事を生んできたとおもっている。

IT編集技術の進化から何か無機質で、どんな表現でも実現は可能なのが表現の本質をぼやかしているんじゃないかなと思う。

特に撮影には制約が多く、実写のみでしか表現できなかった時代に育った私たちは本質を見逃さないチカラを学び、養ってきたと自負している。

この気持ちを若い人たちに伝え続けなければいけない、と思っている。

 

実は数時間前FBフレンズになったカメラマンの清家サン(東映CM同期入社)のnoteに触発され、少し熱くなった土曜の朝でした。

横浜 大桟橋

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小学校の低学年の頃、父と(?)、家族と(?)行った記憶はある。

そんな50年以上前のの僅かな記憶しかない大桟橋付近で弊社お得意様のCM撮影があrった。

快晴の土曜日、湾岸線を南下して大桟橋に行ってみた。

 

そういえば先週もこの近くに来たな、そう結婚式は馬車道だった。

 

大桟橋の存在感にかすかな記憶はあった、だがあんな立派な3層の公園&出入国管理スペースになって、市民、観光客に対応する姿は想像できなかった。

石原裕次郎が演ずるマドロス(死語?)が岸壁のロープをモヤうブロックに片足を掛け、タバコをふかす独特のスタイル、まだそれがリアルな世界にあった時分を知っている者としては余りにも平和な赤レンガパークと共存する大桟橋だった。

日本大通り、クラシックな建造物もモニュメントとして保存されている。

中華街までは年に何回か来ていてもここまでは来なかった。

父と高校野球を見に来た平和球場も今や立派なスタジアム。

 

でも何か今も昭和の匂いを残す街、横浜。

それが歴史なのか。

 

エンドロール

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昨日、昨年まで弊社在籍CMディレクターの結婚式、披露宴が有り横浜馬車道にある披露宴会場に急いだ。

カップルは30代後半、酸いも甘いも知り尽くし、ついに見つけたベストハーフだ。

 

私には流行りの結婚式場での経験が最近無かったせいか、最新結婚式ビジネス事情が見えてきた。

披露宴のプログラムなるモノを見ると終盤にエンドロールなるアイテムが~?

映画のエンドロールは分かるが結婚披露宴でのエンドロールって何なの?

 

この式場は全てをショウアップするのに心を砕いて下さっているらしい。

新郎新婦は披露宴会場外のどこかでメイク着付けを行い、白いオープンカーでそこらを巡回してから式場に到着する仕掛け。我ら招待客はエントランス前で新郎新婦を出迎える。

この辺から何かヤラセクセーナ~、いやいや今日はめでたい結婚式。

建物の上部には立派なチャペルがビルドイン、ステンドグラスっぽい壁面と照明のコントロール、外人牧師、人数は少ないが聖歌を歌う合唱チーム、これだけは本物のパイプオルガン。

演出的には充分満たされている。

特に式の最後に誓約を終え、おとされた照明の中、雪に見紛う金の紙片がハラハラと天から舞い落ちてくる。

会場からは思わず、エーっと歓声があがる。

何処の教会にもそんな仕掛けは無いよ。ずいぶん結婚式に出席したけど初めてだ。

 

それから会場を移し、80名弱の皆さんと披露宴会場でパーティーです。

元上司のスピーチも後輩Dr制作によるカップル紹介ビデオも秀逸だった。

披露宴プログラムは新郎父、新郎による謝辞の後、エンドロールという気になるアイテムの時間だ。

 

何と約3分、出席者の名前がまさに映画のエンドロールさながらに下から上にワイプされていく。

その下画は何と3時間前に終わった結婚式の実況ビデオ。

横浜馬車道をオープンカーでパレード(?)する二人、エントランスで迎える私達。

式場に入って来る花嫁と父上、神父のお祈り、宣誓、指輪交換、誓約書署名、二人のキッス(2カメ切返しあり)、クライマックスは例の天からの降雪シーン。

ここまでショウアップして今の結婚式ビジネスは出来上がっているんだ。

披露宴が結構ゆったりと3時間近くやっていたのもうなずける。その間に担当者がPCの前でビデオの編集作業をしてくれたんだ。

1年前に式を挙げた列席者によれば、最近の結婚式場ではコストはかかるが当たり前のサービスになっているみたいです。

 

物的証拠とは言いませんがその時の瞬間を映像で捉えて保存する。

私らの時代はあの誓約、指輪の交換でその責任は頭の中に刷り込まれていた。

互いの信頼関係はどんな手法を以ても同じだと思いますが、あまりのショウアップにそこまでしなくても、ビデオで残さなくとも人を信じる事は出来る筈、式場ビジネスの過熱ぶりに少々価値観の差を感じてしまうJIZOでした。

 

帰宅後、引き出物の中には結婚式の最後に全員で撮った集合写真が入っていた。

こんなところにも時間を価値に変えたサービスが埋まっていた。さすがです。

プロフィール

1948年生まれ、水瓶座、O型。
趣味
(読書、映画、テニス、ゴルフ)
ラーメン好きのオッサンです。

カレンダ

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