2009年12月アーカイブ

発見、JIZO。

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今朝のウオーキングの途中で発見しました。
石材店の庭先にそっと立っていました。

お地蔵さん 修正.jpg

皆様 良いお年をお迎えください。

毎日ではないですが、時々通勤にグリーン車を利用します。私の小さい頃、グリーン車(1等車)には特別な制服を着た専務車掌(?)サンが乗務し、一種の威厳を持って検札や案内をしていたと思います。

近郊を走る通勤電車にグリーン車が連結され、しばらくは男性の車掌さんが乗務していました。いつの頃からか女性のグリーンアテンダントと称する方たちが車掌サンの業務をこなす様になりました。付随して規模の小さい車内販売(飲み物)業務もするようになったようです。検札作業もSUICA導入でほとんどの乗客がグリーン車天井のインジケーターにタッチするだけで検札業務はとても楽になりました。(このシステムには相当な金額が使われたと思いますが、それは長い目で見れば業務の省力化にもなり、乗客サービスにもなっていると思います。)

1年位前でしょうか悲しい事件が起こりました。ほとんど乗客のいない時間帯のグリーン車内でグリーンアテンダントが性的暴行を受けたのです。確か犯人は逮捕され、裁判中かと思います。こんな凶悪な性犯罪事件は人として決して許されるものではなく、裁判所は相応の刑罰を言い渡す事でしょう。私が裁判長なら極刑です。

昨晩のグリーン車で不思議な思いをしました。

いつものように検札に来たグリーンアテンダントの背後に年配のオジサンが制服を着て同行するのです。制服の胸には『SS-C』(意味不明)という立派なマークも付けています。このオジサンは警備員なんだ、グリーンアテンダントを守る目的で2m後にぴったりついて同行しているんだと気づいたのは2回目の検札の時だった。そのオジサンは結構目が鋭く、車内に不埒なオトコがいないかを確認しながらグリーンアテンダントに同行するのです。

車内は空いていたので私とも目が合いました。とても嫌な気分です。

グリーン料金を払い、ゆったり座って帰ろうとした私が、『疑われている?』という気分になったのです。性悪説からすればほとんどのオトコには可能性はある、という事でしょう。

不幸にも暴行を受けたグリーンアテンダントの事件を反省し、彼女らにガードマンをつけるのがJRが見つけた解答だったんでしょうか。

グリーンアテンダントは一応容姿、制服も航空会社のCAを模しています。乗務交代する駅では黒いキャスター付きのカバンを引きながら成田空港のCAのように構内を歩いています。

そんなの止めれば良いと思います。

従来通り、車掌サンが検札をすれば良いじゃないですか、最近のCAも昔よりは容姿より体力系になってるのに容姿さえそのレベルでないグリーンアテンダントにそんな業務をさせたことが間違いの元じゃないんですか。事故の時の対応などまだまだ女性には不向きな職種だと私は思います。

JRサン、本当の乗客サービスについて原点に立ち返って考え直してください。グリーン料金を払っているのはグリーンアテンダントが居るからではなく、ましてやそのガードマンを雇う為でもありません。ただゆっくり座って通勤したいからなんです。

個々のグリーンアテンダントには責任はありません、グリーンアテンダント+ガードマン制を導入した経営幹部の方々に再考を求めます。どうしても女性のアテンダントにこだわるなら柔道の有段者を積極採用すれば良いと思います。

降車した駅には『グリーンアテンダント募集』のポスターが大きく貼られていました。

`05.12/13 20:20

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4年前の話です。

会社からの帰宅中に交通事故に遭いました。交差点が赤だった為、しばらく地下鉄神谷町駅方向に歩いた後、車が来ないのを確かめて、横断禁止の片側2車線の道路を渡ってしまいました。神谷町駅に向かっての斜め横断ですから私の右斜め後ろから来る車には全く気がつきませんでした。運転者も私の着ていた黒のコートと道路右側の明るいコンビニの店頭照明のせいか、全く私の姿が目に入らなかったと言っていました。

横断禁止の道路を渡ったのですからまずは私に責任があります。しかし道路交通法は歩行者対車両の事故では歩行者保護の観点から車両側にとっては不利に判断されるようです。

1ヶ月半の入院(生まれて初めて)で担当医の先生、看護師の方々、リハビリの療法士の方々には完治に向けて様々なお力添えをいただき、本当に感謝しています。

事故直後に道路端にうずくまり、動けない状態で運転者が救急車を呼んでくれましたが救急車はなかなか来ない。多少のショックがあったのかやたら寒く、痛さよりも寒さが堪えました。道端には会社帰りの通行人が20人ほど集まってしまいました。

『寒い、寒い』というJIZOに若い女性の方が"キリン生茶"のペットボトルをそばの自販機で買って『これで少し温まってください』と手渡してくれました。

その方は近くにあるJ医大病院関係者なのかご自分の携帯でJ医大の緊急入院可否の連絡も入れてくれたりもしました。

ようやく救急車も到着しました、今思えば当たり前ですが救急隊員たちはまず私の受傷の状態を確認し応急手当を施し、それから搬送先の交渉を行います。師走の夜の9時頃、なかなか受け入れてくれる病院が見つかりません。救急車内のストレッチャーに乗せられて交渉の一部始終を聞く事になります。

ようやく受け入れ先が決まりました。市ヶ谷のK病院です。サイレンを鳴らしながら走る救急車の中で気がつけば、キリン生茶を買ってくれたあの女性に御礼を言っていない。お名前も連絡先も聞いていない。

あれから4年、キリン生茶のペットボトルを見るたびにあの日の寒さとペットボトルの暖かさ(名前も分からないあの女性の暖かさ)を思い出します。

退院後にJ医大病院に問い合わせてみましたが、手がかりがが無く、その後は探すに探せません。今では心の中に彼女の姿をとどめ、今後のJIZO人生の中に生かしていくことでお許しを頂いている次第です。

スワンカフェ

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暖かい師走の午後、デパートに所用があり遅めのランチを兼ねてオフィスを出た。

Mデパートの近くで何か簡単にと思い、大好きな老舗ラーメンの共楽でワンタンメンと決めかけながら、銀杏並木が黄葉真っ盛りの昭和通りをブラブラと歩き始めた。

三原橋の信号を渡りながら、ふと以前一度だけ訪れた事のあるスワンカフェが頭に浮かんだ。少し歩いて行くと昭和通りに面した大きな開口部からは空席が2~3テーブル有る事が確認できた。

『本日のパスタ』(1,000円)はナスとベーコンのトマトソース、有機野菜のサラダ、焼きたてのプチブレッド2個、たっぷりのコーヒーor紅茶。質も量も大食いのJIZOにも大満足のランチでした。他にも自然卵のトロトロオムレツや有機野菜を沢山使ったサンドイッチ、ハンバーガーなどのメニューがあります。カフェの隣にはベーカリーがあり、焼きたてのおいしそうなパンが並び、こちらにもつい立ち寄りたくなる雰囲気です。

スワンカフェは普通のカフェとチョッと違います。お店を出た後の気分が清々しくなるのです。

お店の従業員に障がい者を採用し、積極的に就業の機会を作っているのです。運動能力や話し方に多少のハンデを持って生きていかねばならない彼らに健常者と同じ仕事を与え、彼らに自活できる自信を与えているのだと思います。ベーカリーでパン作りに励む青年もいればカフェで接客に励む女性もいます。

中でもとても体格の良い若いウエイトレスはお客様が店頭に現れると急いでエントランスの大きなドアを開けて『いらっしゃいませ』+スマイル、お客様が帰り仕度を始めると、ドアの前で待機し、大きなドアを開けて『ありがとうございました』。一生懸命に自分に与えられた仕事に励みます。

私がこのお店を出た後に清々しい気持ちになれるのは、なかなか就業のチャンスに恵まれない彼女達に健常者と変わらない、いやそれ以上の質の高いサービスを実践させて、彼女達に自信を持たせようとするこの経営者のマインドを目の当たりにする事が出来るからなんです。

健常者のおごりではないのですが、少しはお店の売上げに貢献できたかな、と言う思いも有ります。

大通りに面し、午後の日差しを浴びる店内は明るく清潔です。女性のお一人様率も高い。私にとっては利点ですが店内喫煙可なのは非喫煙者にとっては敬遠理由になってしまうかな。

大手のカフェチェーン店は価格も安く都内各所で展開していますが、銀座周辺でチョッとカフェでお茶でもという機会があれば是非ご利用ください。清々しい気分はしばらく持続します。

スワンカフェを出てMデパートまで銀座中央通を歩くと、アジア、中国からの観光客グループが歩道の真ん中を占拠して大声でしゃべっています。かの国の富裕層と言われる方々なんだろう。大手ディスカウント系外食チェーンや大手レンタルDVD店などでもたどたどしい日本語を駆使しながらアジア系の若者達が沢山働いています。多分人件費の安さが彼らをが積極採用させるのでしょう。

スワンカフェもアジア系の沢山の人々の活躍も現在のニッポン。

私はスワンカフェを応援します。

キラキラ

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12月に入って街の中にイルミネーションがキラキラと輝いています。

JIZOのオフィスは東銀座の外れ、徒歩での通勤ルートの銀座界隈は各ストリート毎に趣向を凝らしたイルミネーションがキラキラと輝いています。

一番のお気に入りは会社近くの昭和通りに面したJ社の前庭。J社の自然に対する企業理念を表しているのだと思うが、森の中のような大木に細かい白~ブルー系のLEDライトが数万個輝いています。それが10秒(?)位のストロークでゆっくりと明るさを変化させているのです。まるで森の中の木々達が呼吸をしているかのように感じます。

昨夜は雨の中、しばらくそこにたたずんでしまいました。

神戸や以前の丸の内のように人だらけのイベント会場はスゲーと思うだけですが、ここのイルミネーションはそばを通る人の心に何か安らぎを与えます。昭和通り、三原橋交差点からから少し新橋よりにあります、ぜひ一度ご覧下さい。

不況の風が吹き止まぬこの師走ですが、銀座の様々なイルミネーションにはそこでビジネスをする会社、飲食店、デパート、ブランド系専門店の意気込みが感じられます。少しだけですが財布のひもを緩め、買い物をしようかな~と言う気分になっちゃいますね。

銀座という街の性格からか、夕方には沢山の人が嬉しそうなハレの顔で集ってきます。仲の良い仲間との会食か、忘年会か、二人だけのデートか。

地下鉄銀座駅までの帰り道、イルミネーションのキラキラと皆さんのキラキラした笑顔を見ているだけで幸せを感じる師走のJIZOです。

スタンドイン

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CM制作の話です。

危険な撮影や特殊な技能を撮影しなければならないときは、なるべく出演者に事前に習得してもらう努力はしますが、出演者本人かどうか分からないサイズの画の場合はその道のプロッフェッショナルに演技をしてもらい、迫力あるスポーツシーンなどを撮影します。出演者本人が全部自分でやらなければ気がすまない方もモチロンいます。 この場合は被写体になるスタンドインです。

もう一つのスタンドインは被写体にはなりません。

撮影現場では本番前にカメラの前に役者さん(タレントさん)に立ってもらい、カメラアングル、光の当たり具合などを事前にチェックする事が必要です。カメラマンとしては周到な準備をしてからカメラを回したい訳です。

ほとんどの場合は撮影前日に大まかな準備は行ないます。

そして撮影当日の朝、出演者本人はヘア、メイクに入念に時間を掛け、衣装の調整をしたりします。その出演者本人に代わって、ほぼ同じ体型をしたモデルさんにカメラ前に立っていただきます。同系色の衣装を着てもらい、光の当たり具合やカメラワークの最終確認です。

二人並んだショットなら二人の出演者と同じような体型、髪型をした二人のスタンドインが必要だと言うわけです。

私が現場で制作をしていた頃はほとんど私達がカメラ前に立たされ、スタンドインをしていました。制作の私がカメラの前で出演者の真似などをしているわけですから、本来の制作の準備作業がおろそかになるという事も有ったでしょう。それに有名タレントさんになればなるほど撮影に割いていただける時間は制限がつき、なるべく短時間に要領良く現場進行をしなければならない事になるわけです。

多分15年位前からでしょうか、撮影現場にはほとんどと言って良いくらい、スタンドインの方が入って来るようになりました。TVの歌番組だとその歌手専属のスタンドインの方がいて、歌手のフリも含めて本人と変わらない位のパフォーマンスをするそうです。グループの場合はその人数で。

弊社で年に1回制作するCMではずっとレギュラーでご出演いただいている女優さんがいて、彼女のスタンドインもまた毎年撮影現場でお目にかかります。

出演していただいている女優さんも素敵な方ですが、スタンドインの彼女もとても笑顔が素敵な女性です。そう若くは無い年齢なんですが、多分自分の将来の夢の実現に向けて、スタンドインの仕事をこなします。

ギャラは安いし、今日は被写体にもならないけれど、いつかは自分がスクリーンやTVの真ん中で演技をする事を夢見て、明るく健気に仕事に集中しています。

こんな沢山のスタッフの努力で1本のCMが今日も完成して行きます。