2011年2月アーカイブ

頼もしい後輩

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2月の始めにバンコクのコーディネート会社のM嬢からメールを頂いた。

彼女は私と同じ中央大学を出てから、タイの有名大学を出て、有名企業に就職が内定していたのにも拘わらず、映像制作会社兼現地コーディネート会社であるS Filmに自分の職を選んだ。

15年前、彼女がS Filmに入社当時、私も2度ほどバンコクに行く機会があり、その時にお目に掛かっただけだったが、その利発そうな雰囲気と持っている言葉に大変感心した覚えがある。

私の昔の仕事仲間(お客様)Aサンともとても仲良くなり、確か日本に来た時に一緒にご飯を食べた。

その昔の仕事仲間(お客様)との関係で映画『プール』の現地プロデューサーを務めたようだ。『プール』でロケ現場となったプール付きゲストハウスを持っている財団『バーンロムサイ』に再就職する事になったという報告だった。

この財団はHIV感染孤児のための生活施設で、目指しているのは「寄付だけに頼らない、自立した生活基盤を築く事」、自分達で収入を生み出すための様々なプロジェクトがいくつも同時進行しているそうです。

彼女はこう言います、『私がこの財団に行こうと思ったのも、社会貢献の為などではなく、むしろ何か面白そうな事が出来そうだな』という予感に導かれてのことです。

2年前の『プール』の撮影でここのゲストハウスを借りてから彼らとの交流が生まれ、今回転職を決意するに至ったと言うのです。

そしてここで自分にどれだけの働きが出来るか、正直ちょっと不安ではあるが、一か八か、いや、とにかく精一杯頑張ってみようと言っている。

実に肩に余分な力の入っていない、しかししなやかな、芯が通った身の処し方。

最近は海外に出かける若者が少なくなり、型破り、冒険好き、海外雄飛型の若者が少なくなったと分析されている。商事会社へ就職しても海外勤務を敬遠する輩も増えてきたと聞く。

そんな日本の腑抜けた若者事情の中で、彼女の人生の作り方がとても素敵に見えてくる。

『プール』は小林聡美、もたいまさこらが作る温かな空気感がジンワリと伝わる全く気負いがない映画。チェンマイのゲストハウスでは最後まで時間がゆっくりと流れている。

映画の主題のような選択をM嬢はしたみたいだ。

 

遠からず一度はチェンマイのゲストハウスを尋ねてみたい。

単に物忘れと言っていいのかどうか、自分でも衝撃的な物忘れをしてしまった。

一回目はもう10年くらい前、法事の集まりに途中駅で姉と待ち合わせる時間、場所を前夜変更になったのを電話で確認されたのを忘れ、最初に決めた時間、場所に佇み何故みんな来ないのだろうと思いながら相当な時間そこにいた事。

もう携帯を持っていたから被害は軽微だった。(と記憶しているが)

今回は他人を巻き込まず、自分しかその重症度を知らない。

 

先週、帰宅途中にある映画を見たくて自宅近くのTSUTAYAへDVDを借りに行った。多分チョット時間が経った作品だからこの店に在庫が有るかどうか、検索マシンでその映画の題名を入力した。英語題名だから平仮名入力でカタカナ変換したのは憶えている。

在庫は有った。しかし店員にプリントアウトを提示して陳列棚まで案内してもらう事は知らなかったせいも有りしなかった。在庫確認後は自分で探すものだと思っていた。

広い店内でブツを発見できず、次回また来ようと店を後にした。

 

数日後、有る理由で小林聡美主演の『プール』を借りに行った。

その時、検索マシンの前で数日前にここで探したDVDをもう一度探してみようと思ったのだがそのタイトルが出てこない。考え込んだが後ろに可愛い少女が並んだせいもあるが、『ま、良いか』とその場を離れた。

それ以来ずーっと気になりながら、未だにそのタイトルが出てこない。

自分で一度は検索システムに入力したのに、いまそれを思い出せない。

 

脳の経年劣化なんでしょうか。とてもショックな出来事です。

同じ事を何回も言ってみたり、昨日言った事を忘れたり、この先色々と皆さんに迷惑を掛ける年寄になって行くんだろうけど、よろしく頼むね。

今日は午後からお取り引きを頂いている銀行主催のセミナーに出席してきた。

TV東のワールドビジネスサテライトでおなじみの五十嵐氏のマクロ経済の解析と中期の日本経済の見通しについて熱のこもった話を聞いてきた。

 

95年からの15年間、日本経済はほとんど成長してこなかった。

今を円高と見るか円安と見るか、需給ギャップをどう捉えるか、人件費の抑制がなにをもたらしているのか、デフレ脱却は出来るのか、現役就業人口減にこれからどう対応するのか、『モノづくり』で胸を張れない日本の現状、日本は輸出国ではないという現実。

沢山の課題を投げかけてくれた。

十分な時間が無かったせいも有りますが、彼が私たちに向かって最後を締めくくる言葉は『国策に頼らず民間企業の活力、利益創出こそがこの先の日本の成長力。マーケティング能力を充分に発揮して各企業毎の生命力アップ、利益創出こそが中長期の日本の成長力になる』という事。

しかし総人口減、就業者人口(18~65歳)の減少、出生率の低下、国債の大量発行、みんな戦後の自民党政権が解決し得なかったネガティブ課題ばかりではないですか。長期的な視野が全く無かったという事。

 

しかし今朝の新聞を見ても民主党内のバカバカしい内紛。衆議院議員16人の情けない面々の情けないアピール。

小沢氏の仕掛けなんだろうが、『国民の生活が一番』は何処行った。

自身の発言の重さを自覚できないハトがコメントを言うのもおこがましい。

 

菅さん、こうなりゃ小沢一派を断ち切って、自民党の良識派に訴えるしかないね。

既成野党のイメージしかない『谷垣サン(自称カリスマ性なし)』らとは一線を引いて、本当に国民生活にとって今何が必要なのかを判別できる方々に直接訴えかけるしかないよ。20人位はいるでしょ。

名古屋の河村さんも参考にしながら、今までの政党政治ではなし得ない新しいスタイルを創って行くしかないよ。

それはあなたの訴える力に掛かっています。

久しぶりに民主党ネタ。

何でかって言うと、エジプトの政権崩壊を見ていたら、そこにFacebookの影響があったという報道。

もう一昨年になりますが民主党が大勝した衆議院選でHP、Blogなど活用するのが国民的な合意を得られそうになったが、時は自民党政権、少しでも自分たちに不利になりそうな環境は作りたくなかった。結局全ての改革は見送られたのだ。

結局NET系選挙運動はお預けになってしまった。

その根拠は昭和25年(1950年)に公布された『公職選挙法』に規定されていないから。

すみません、わたし1948年生まれのオジイチャンです。

60年以上前に作ったルールで現代を生きよう、選挙をしようとする事に大きな無理があると誰しもが思っている。

今年の春の統一地方選はその時もうすでに予定されていた、衆議院選では実現できなかったが1年半後に政権交代したその時は必ず『公職選挙法』は改正されるものと信じていた。1年半も時間が有るのだし、与野党一致で進められると確か当時の総務大臣は言っていたと思う。

まして政権交代したのだし、民意が反映される筈じゃなかったのか。

1年半の間、議員諸侯は何をやっていたのか良く分からないが『公職選挙法』は改正されていない。

また統一地方選が公示されると候補者達のHP、Blog、Twitter、Facebookは皆閉じられるのだ。

なんなんだこの国は。これで良いのかこの国は。

 

私はFacebook始めたばかりだからエジプトのように政権崩壊にまで力を結集する術を知らない。

でも遠からず日本にもそんなパワーが生まれてくれ気がする。

 

デジタルネイティブと言われる世代がもう中学生、あと5年で選挙権を持ちますよ。

 

民主党の先生方、誰かにリーダーシップが無いとか、誰かの政治とカネのモンダイとかもう言い始めてどの位の時間が経ったのですか。

あなた達に政権交代してやってもらいたい事がイッパイ有るんだ。何が実現できた?

例えば高速料金は無料、ガソリン税負担は無し、公務員給与は2割減、国会議員の定員も減らす。

 

早く実現しろよ、政権交代してから出来ない言い訳を聞きたくはない。

野党時代あれだけ元気に総理大臣に食ってかかった菅サンが立場が代われば防戦一方で当時の麻生太郎と同じってのはどうしても解せない。

それでも旧自民党政権には戻って欲しくない私の思いは変わらないのだから、早く実現に向けてアクションしてくれ。

中央通りの松坂屋の角を左折、みゆき通りを昭和通りに向かう。

いつもの私の通勤ルート。

昨年暮れからTEPCOのショウルームが取り壊され、飲食店のような内装工事が行われていた。

ビル外装にはスダレが張られ何か自然派風にビルの内外装ををしているなと思っていた。

1月の半ば過ぎに店頭にはお祝いの花が数十基立ち並び、久しぶりに銀座で大型レストランのオープンだ。

『巴馬(BAMA)ロハスカフェ』

ロハスって今どきまだ使うんだ、なおかつチャイニーズなんだ。

雑誌『ソトコト』と中国の新進企業が手を結び、かの国にリゾート開発を行うそうだ。その地が巴馬という長寿の村だそうです。

超成熟都市型生活者に『ロハス』のコンセプトは合うと思うけど、中国の田舎をリゾート開発して『ロハス』と言われても何だかな~。

ビジネスの成功を祈ります。

しかしこのお店、朝夕の私の通勤時間だけですがほとんどお客サンが入っていない。

ゆとりある80席の大型カフェにお客が数人、従業員は20人以上。

朝9時から(これも設定が中途半端です)ブレクファーストメニューでお粥を出しているらしいがほとんどお客サンがいない、厨房では10人以上の中華コックさんがランチの仕込みだろうか、忙しそうに働いている。ホールの従業員は手持無沙汰にボーっと立っているだけ。

銀座に集まる中国の観光客も全くターゲット外なんだろう、松坂屋周辺には大量の中国人が居るが、この店には誰も寄り付かない。日本人としては本場の中国人が集まって来るような店で食べたいと思うけどな。

ネットで調べてみてもまだ母数が少数だが苦言が多い。

オシャレなエントランスに立て看板が出て『粥』とだけオシャレに墨で大書したが効果が無いと見たか、最近は『朝かゆ 250円』と分かり易く(ダサく)書き直してしまった。

マネージャーの立ち上がり1ヶ月の超不振に対するプレッシャーは十分察します。

私の知らない休日のランチやディナーで十分商売が成り立っているのかもしれないし、私も一度実食してその味を確かめてみたいと思う。

それにしても中国の新進企業グループと日本の出版社とのジョイントベンチャー、文化、歴史観、金銭感覚の違いが表面化しないか心配です。尖閣問題もあるしね。