2010年8月アーカイブ

同床異夢

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民主党には綱領が無いと先週の報道番組で黒鉄ヒロシさんに教えられた。

出自の違いを越え、右から左まで幅広い人材、考え方が有る事が民主党の魅力の一つだとも思っていた。

綱領で認識レベルの共通化が図られていないから何か異質感を感じた時にはまとまり様がなくなってしまう。ここへ来て田中角さん譲りの金権体質と市民運動を核とする合議型民主主義の違いが互いに相容れない事が明白になってしまった。

泥仕合が始まった。自民党時代よりも酷いかもしれない。小沢サンはもうすでに自民党の一部や野党の一部とと再編について話を進めていると山岡サンは言う。

許せない、そんなヤツは離党勧告でしょう。

週明けには何やらキナ臭い小沢サンの政治資金絡みの文書が出てくるとか。今朝の朝日には仙谷さんの資金問題も報道された。

今一番民主党にとって国民から高評価を得られるのは半年ほど代表選を延期し、予算編成を優先させる事。挙党一致、全員でねじれ国会を乗切る事だと思う。

菅サン、 小沢サン、勇気を持って直接会談し局面打開を図れないか。それが国民にとっての『最小不幸社会の実現』じゃないのか。

君らには出来っこないよな~、メンツ、資金、将来、様々な現実がここに絡んでいるからな。

 

しかし週末の一連の討論番組をみて小沢サン支持の山岡賢治、森ゆう子、松木謙公各氏の見識の無さ、小沢金権体質にどっぷり浸かってしまった品性の無さ、説得力の無さがすっかり露呈した。松木謙公氏に至っては代表選で負けて小沢サンが離党すれば私も同じ行動をとる、自分はそうすることが生き様だ仰る。オー マイ ガッド。お前らヤクザと一緒だ。義理と人情。選挙で選ばれた自分の役割をちっとも理解していない。

親分を守ろうとする彼らの屁理屈は破綻が見え見え。

一度選挙区に帰って選挙お眠話も聞いてみるべきだ(取巻きだけじゃなく)。

100822_124622.jpg 自分のProfileに趣味テニスと書いておきながら、一度もテニスについて書いていなかった。

30年前、まだ30歳代前半の頃、初めて千葉県の日本住宅公団(当時)の分譲マンションを購入した。殺風景な埋立地に5階建て3LDKが30棟、750戸余りの大型団地だ。その敷地内にテニスコートが2面併設され、管理組合でルールを作り住民主体の運営が行なわれていた。

私はテニスなんて軟弱なスポーツと思い込んでいたので全く興味が無かった。私達家族をこの団地に誘ってくれたT島さんの奥様と家内が誘われて始めたら結構嵌まってしまい、私も運動不足解消のため一度テニスコートに立ってみた。

自主運営のクラブが出来て、コーチ役の上級者が我々初心者にも丁寧に教えてくれた。最初は苦労したがそれから2~3年やってたらゲームも出来るようになり、それからは土日の時間が有るときはコートに立つことが多くなった。テニスが軟弱なスポーツなんてとんでもない、実にハードで理性的なスポーツです。

それから30年、学生時代から始めた方達に比べると、私のテニスはやはり自己流のテニスなんですがそこそこのレベルになって市民大会(Bクラス)に出場して3回戦くらいまではいけるようになった。

50歳を過ぎると市民大会出場も何だかな~(越えられない壁があった)という感じになり、エントリーしなくなったが市内の全クラブが出場して行なうクラブ対抗戦にだけは当クラブの代表(Bチーム)として出場していた。

市クラブ対抗戦は10名の選手が45歳以上ダブルス、女子ダブルス、ミックスダブルス、男子ダブルス×2、5試合の結果で勝敗を争う。

そして時期はいつもお盆過ぎの8月下旬の日曜日。ピーカンの空の下、一日市営コートで汗を流す。

残念ながらBチームは今年も初戦を突破できず2-3で敗退してしまった。45歳以上で参加した私自身も2-6で負け、チームの勝利に貢献できなかった。

当クラブAチームは順当に勝ちあがり、来週の日曜日には去年の優勝チームとベスト4を懸けて3回戦に臨む。負けたBチームのメンバーもコートサイドで応援だ。

こうして市クラブ対抗戦が終わると熱い夏の終わり、秋を迎える。

しかし天気予報によれば今年はなんと9月下旬まで炎暑の夏が続くらしい。

でも早朝ウオーキングのコース途中の雑草地には先週からススキの穂が風にたなびいている。

それでも秋は近い。時は動く。

例の海保のヘリ墜落の遠因になったといわれるデモフライト。

巡視艇『みずなみ』に11名の司法修習生が乗り込み、そこへ遠くから『海猿』に出てきたような大型ヘリ『あきづる』が近づき、低空飛行やホバリング、巡視艇の回りを旋回などして去っていくというデモンストレーションだったんでしょうね。

でも何故?司法修習生にこんな見世物ショーをやって何の足しになるの?

裁判官、弁護士候補生たちが研修でヘリを近くで見ることは全く必要が無い、興味が有れば自分で見学に行けば良いだけの話。

弊社が新人研修でヘリのフライトを要請すれば飛ばしてくれますか、海保長官ドノ。

JIZOも若い頃CM撮影で大型ヘリ(ベル204B)で海上を飛んだことがある。ベトナム戦争で大活躍したあの大型ヘリだ。

『さんふらわー丸』就航のCMだったので海上飛行は絶対条件。しかし当時のへり機体のレンタル会社は海上ヘリ撮影になかなか慎重だった。パイロットの選定も大ベテランを特別に手配していただいた記憶がある。

大型ヘリとはいえ海上の撮影にはそれだけ不安要因が絡むのだとカメラマンからも聞かされた。当日の視程にもよるがパイロットにとって陸地が見えなくなることが不安要因の一つ、海上を航行する船舶を見つけ出すのも大変難しいということだった。(当時は計器飛行ではなく有視界飛行だった)

海上保安庁のヘリだから海の上を飛ぶのは当たり前、多分現在は計器飛行だから夜でも飛行可能なはずだ。

そのヘリが何でワイアに引っかかって落ちるんだ。自分の持ち場の瀬戸内海は庭先のようなもの、佐柳島と小島を結ぶワイアが頭に入っていないはずが無い。

問題は低空飛行だ、通常ヘリは300m以下の高度は取ってはいけないのにこのヘリは50~100mのワイアーに引っかかっているのだ。

(体験航海は岡山地検が依頼した。海保が扱う刑事事件を地検が処理する関係から、6管が地検に配慮した可能性もある。海上保安庁OBの男性は「責任が(地検など)他機関に及ぶのを避けるために配慮し過ぎたのではないか」と指摘。地検との関係について、「捜査では、海保は地検の手足となって動く。組織の立場では、"地検が上"という感じはある」と話す。/毎日jpより)

技術的な問題はさておき、やはり海保6管と司法修習生の体験航海を依頼した岡山地検の関係だ。

お互い地方の役人同志の気安さか、地検側におごりがあるのか分からないがレンタルすれば時間単価100万円近いヘリを飛ばして修習生の研修にしてしまうんですからね。

平和な瀬戸内海地方勤務の気楽さ、気の緩み。

こんなムダは絶対排除していただきたい。

亡くなられた5名のパイロット、乗組員の皆様には何の責任も無いよ。

こんなクダラン飛行計画を作った管理者に相応の責任は取ってもらおう。事後の危機管理のデタラメも大いに問題ありです。

 

6管本部長が自己都合で退職なんてダメですよ、前原サン、菅サン。

あなたの言葉で部下を叱り、国民に語りなさい。信頼は回復します。

 

KYな山岡自民党副代表(何時から?)、三井ナントカや樽床サン達は小沢さんに代表選出馬を要請するらしいとマスコミは報道する。

ホントか、正気か? 小沢サンの『政治とカネ』の問題は解決したのか。

政治資金で不動産を売買する男にどうして肩入れするのか私には理解できない。

 

君たちを選出した自分の選挙区に戻り、本当にそれが正義か聞いてきなよ。

あなた方を選んだ選挙民はそんな事は望んでいないはずだ。

しばらくは解散も無いから地元の意見、意向なんか関係ないか。

そんな君たちの態度を我々は忘れないよ。

2か月前に鳩山サンと小沢サンがなぜ辞めたの?

そして菅サンを選んだのは君たちの総意でしょ。

 

一体何の為の政権交代だったんだ。情けない自民党政権から確かな民主主義の新しい政権が樹立したんじゃなかったのか。

確かにJIZOも『最小不幸社会の実現』という菅サンの就任演説を聞いた時は『?』と思ったよ。言葉の使い方に本格感が無い。大衆に刺さる言葉を探しすぎている気がする。

正面からポジティブに語るコトバを菅サンは知らないのか。資質の問題か。

あるいは野党として政権批判は出来ても自らの政権の魅力を語る言葉を知らないのか。

 

だから毎朝官邸に入る画も不自然なんだ。まだ官邸の主人ではなく客人の風体なんだよ。

菅サンを支持する岡田、前原、仙谷たちも小沢支持グループにとっては目の上のタンコブなんだロウ。最後は出自の問題か、そして分裂か。

そんな事をしている時じゃないでしょ。

私は民主党のサポーターでもないから、代表選の選挙権も無い。

私は昨年の衆院選から最低1年間は黙って民主党政権を見守ると言ってきた、自分が選んだ責任があると思っているから。

みんなの党の渡辺サンにもなんの魅力も感じないしね。

そろそろあの夏の選挙から1年が経とうとしている。

菅サン、はっきりと立ち位置を見せて下さい。国の財政が赤字なんだから、公務員給与にも玄葉サンのようにバッサリと切り込んで下さい。民間会社はみんなやってる事です。

 

『脱小沢』は必須です。

国民に全うな言葉で語ってください。心を揺り動かすポジティブな言葉を探してください。

 

期待します。

平和の尊さを知り、歴史を正しく伝える日。

戦後生まれの私にはナマの戦争体験を伝えられないが両親や年長者から知らされた事は結構ある。

戦争を美化したモノもあった。

しかし65年も経つと何故あの時に当時の日本人はあのような判断をしたのか、体制に逆らう事さえできなかった事も歴史として学ぶほかに手はない。

新しい世代は戦争が有った事も、負けた事も知らない子供たちさえいるらしい。

全国の高校生の修学旅行は広島、長崎、沖縄で戦争の悲惨さを学んでほしい。

私の娘と二人の孫には中学生になるまでには戦争の悲惨さを私の言葉で伝えるつもりだ。

 

今日も合掌。

 

お盆休みで娘が孫を二人連れて泊りにきている。

10年程前に幕張に出来た『コストコ幕張店』に買い物に行きたいから連れて行ってくれと言う。

私もこの店に興味は有ったが、会員制である事や夫婦二人の世帯に大量一時購入ディスカウント方式はなじまず、車で10分の距離なのにずっと行かずにいた。

幕張には『カルフール』の日本初の出店や様々な試みがおこなわれる。付近の人口が多いのと埋め立て地が十分なスペースを立地条件として与えてくれるのだろう。

初めてのコストコ、大量消費のシンボルだ。倉庫のような広大な店舗に入り、昔アメリカ映画で見たあのでかいカートに商品を満載にしてお客様はレジに向かう。内需の枯渇、消費の低迷など信じられない光景がここでは見られる。

100均の各店がお客様に安さの驚き、感動を与えて発展したのと同じように『コストコ』ではそのディスプレイの大胆さ、大ロット買いの割引価格、日本ではあまりおなじみではないアメリカ商品の存在などがこの店の存在を消費者にとって必要だと思わせているんだろう。

実際何千坪もある2フロアをカートを引いて歩いているだけで楽しいのです。

もうでかいクリスマスツリーもディスプレイされています。

しかし女性たちがシャンプーやリンス、食洗、洗濯用洗剤の大型詰替えボトル(2リットル×2とか)を必ずと言っていいほど買っている。他のスーパーやコンビニで売っているレギュラーサイズのボトルの価格は一体何だろうかと思うのは当然だ。

大量買いは生鮮食品フロアでもすさまじい。こんなに買い込んで食えるのか、そんなでかい冷凍庫を持ってるのかとこちらが心配してしまう。

50センチ角の大きな生ピザを買っている人が多いのでそんな大きなオーブンをみんな持ってるのかと娘に聞けば、そうじゃない小さく切ってその都度食べればいいんだよ、残りは冷凍すると。またほとんどの人が小さなロールパンが50個位入った袋を購入している、これも即冷凍か。

 

お盆前の平日の午後、休日扱いなんだろうがレジの前には購入商品満載のカートが長蛇の列。

ここでの新たな発見は外国人の多さ、スペイン語、韓国語が飛び交っていた、店員も普通に対応しているのを見ると平常の光景なんだろう。会員カードの名前と決済カードの名義が違うとレジ担当者と外人のお客さんが大声でもめているがそれもフツーの光景と誰も気にも留めない。いや混雑しているから自分のカートを前に進めるのが精一杯なのか。

2時間かけてワンダーランドを十分楽しんで帰宅した、駐車場の混雑が気になっただけで楽しい買い物だった。買うつもりのない商品もずいぶん買わされた、孫のお願いには弱いJIZO。

確かダイエー船橋ららぽーと店でも故中内オーナーのジュニアが同様の店舗展開を始めた事があった。品揃えの問題かメーカーとの問題か、失敗に終わりダイエー衰退の足を引っ張ったのを憶えている。私の記憶ではそこには大量買いの楽しさや商品の目新しさがなかったような気がするな。

国内大手スーパー、コンビニ業界は年間利益確保と生き残りに様々な努力をしている、フツーの国内スーパーやコンビニで買い物していたお客様が『コストコ』では楽しみながら大量の買い物をしている事実を重く受け止めなければいけないでしょうね。

山崎豊子さんの『沈まぬ太陽』を読んでから、渡辺健さん主演の映画を観たのは昨年の秋。フィクションだとはいえ誰もが推測できる国策会社JALの企業体質と親方日の丸ぶりを正面から批判し、巨大企業破綻の可能性も想像できた。

同時に事業再生計画は進んだがそこにもJALらしさ、経営陣の危機意識の無さを指摘したのが標題の『腐った翼』(森功著 幻冬舎刊)

国に守られ、政治家と癒着し、甘い汁を吸って世界に大きく羽ばたいた"国策"企業。その内実は、親方日の丸体質が染み付いた、危機感欠如のデタラメ経営そのもの。25年前の御巣鷹山事故が、内部に溜まった腐敗を一掃する絶好のチャンスだったが、なにひとつ手は打たれなかった。高給をヌクヌクと享受する社員は派閥抗争を繰り返し、保身に走る経営陣は為替取引で失敗し抱え込んだ巨額赤字をひた隠す。度重なる運航トラブルで乗客のJAL離れが進み、2010年1月とうとう2兆3000億円もの負債を抱えて倒産した。59年間にわたる堕落ぶりを描いた、組織と人間のドキュメント。(Amazon)

『沈まぬ太陽』がテーマとして選び、表現し、訴えたかったかったJALのダメな部分に森サンは取材者として公正な(?)メスを持って切り込んでいった。フィクションとドキュメンタリーの手法の違いがよく分かる。しかし残念ながら事実は過去何十年も前の事、ドキュメンタリー取材力にも限度があるのは仕方ないでしょう。

 

そして今日はあの事故から25年忌。

まだ明るさの残る夕方の退勤時間に大阪行きJAL機行方不明のニュースが流れていたのを覚えている。

 

犠牲になられた520名の方々の尊い命の重さをもう一度経営陣は噛み締めていただきたい。

存在することに意義のある企業なのか、冷静に自身を見つめていただきたい。

莫大な税金を投入してまで再生させなけれなならない理由が私には理解できない。

 

絶望の淵に立たされたJL123便の乗客、乗員の皆さんの無念さを少しでも共有し、この先に起こる様々な事象に私なりの判断を出して行きたい。

近いうちに御巣鷹山に慰霊登山をしてみよう。

合掌。

 

最近のTV番組を観ていると出演者のテンションを上げるためか周辺スタッフの笑い声を公然と取り込んでいる。

顔の見えないラジオ番組ではもっとアカラサマ、笑い専門のADなのか放送作家アシスタントみたいなやつがメインパーソナリティーに相槌を打つのと同じように意図的に笑い声で場を盛り上げようとしている。

ほとんどのお笑い系のパーソナリティーはスタジオにいる笑いたがりの放送作家(?)に向かって受ける話をする、何せ彼らは笑ってナンボ、たいしたネタでもないのに笑いまくる。笑いの質はレベルダウンだな。

局アナやお笑い系以外のパーソナリティーに局アナのアシスタントがついて『ハイ、ハイ』と相槌を打つのも構図は同じだ。

しかしお笑い系の出演者の場合は聞いてて不自然、スタジオの現場はこうしたスタッフの工夫がないと持たないのか。

メインのパーソナリティーはこうしたお笑い安全圏内にいないとまともな番組構成は出来ないのか。笑いの本質はもっと違うところにある、視聴者を喜ばせる、笑わせる勉強なんかしないのか。

俺たちは落語をやってるわけじゃないですよ、と彼らから反論も聞こえてくるな。

ノリですよノリ。おっさんには理解できないのかな~とね。

 

数週間前あるCM撮影で大手撮影スタジオに行った。

ロビー玄関付近が何時もと違って何となくざわついている。そこへ若手大物タレントが扮装してTVカメラ前に立った。日常的な空間で一人でカメラ前に立ちディレクターに指示された通りのギャグを言うのだ。

『ヨーイ、5、4、3、・・  』 (派手なアクションでキュー出し)

若手タレントがアクションとセリフを言い始めたらカメラ前にいた多分ADが突然大きな笑い声を上げた。

見物するでもなくそばにいた私はおかしくもないのにゲラゲラと笑う若者を観て不思議な感覚に襲われた。

確かにADが黙って下を向いてたら役者はのらないでしょう。

でも君たちの笑い声は不自然、とって付け、下品。

ディレクターにオマエラゼッテー笑え、と厳命されているんだろうね。

だからあんな乾いた下品な笑い声になるんだよ。

人を笑わせる、笑いを取るって難しいモノなんです。それは演ずる側のモンダイです。

その役者に笑いを取らせる為に笑う準備をして待っている仕事なんて悲しい仕事だね。

 

言い方を変えれば製作者側が出演者に阿ってどうする、有力事務所の大物タレントに迎合する事が君たちの仕事ではないと思う。

 

 

映像制作を生業にして40年以上。

映画(シャシン)は観ているつもりだが若い頃に比べると年間本数は落ちた。話題作を中心にこれは観とかないとね~を観てきたつもり。結果何度も予告編と評論家のメッセージに裏切られました。

60歳を過ぎて入場料が1,000円で観られるようになった、平日昼間に気軽に映画館(コヤ)に足を運べる。

シャシン、コヤ。同世代の映画業界人はプロの証しとしてこう云う。業界にしか通じ無い専門用語でトーシロとは違う自分を確認したいんだろうか。

私の会社の卒業生(?)、いや正式に言えば過去在籍社員が映画制作に深く関わり合っている会社で役員を務めている。その会社はCM制作と同じくらい、いやそれ以上のエネルギーを映画本編制作に懸けている。

民放局とのコラボや広告会社を中心とした製作委員会方式、配給映画会社との連携など見事なまでのコンテンツサプライヤーに成長したR社だ。

月に数回元OBのSクンに会うとR社制作の本編の最近作についてああでもない、こうでもないと素人並みの勝手な評定をしていた。

何回かは無料鑑賞券もいただき、有効に使わせていただいた。

そのSクンから『海猿』公開前の試写会入場券を頂いた、期間は一月以上ある。

一昨日、午後に時間が空いたので日比谷東宝本社の試写室にお邪魔した。

映画会社の試写室はせいぜい5~60人のキャパ、シートはゆったり。平日の午後でしたので席は10%程度の入り、ガラガラ。

ナイスな環境で初めての『海猿』を鑑賞させていただいた。

なんとなく前作がヒットしたのは知っていました、でも原作コミックスも読んだ事ないし、CXで制作したTVドラマも観た事が無かった。

2時間8分の最期の(?)大作は見応えがあった。

海上保安庁の支援を受け体育会以上にオス、オスと怒鳴り合う雰囲気は如何なものかと思いますが、日本的エンタテイメント映画としてはしっかりと作られた映画です。

実写では表現できない世界をCGIで創作するするのが現在のハリウッド映画の主流だと思うが『海猿』でも日本国内スタッフだけでここまで出来るようになったんだとビックリした。

私が国内作品全てを観ている訳ではありませんが。

またキャストが良い、伊藤英明さん、加藤あいさん。お二方の演技力に何の期待もしていなかったからなのか好演が光りました。監督がすごいのでしょうね。

佐藤隆太さん、もう少し抑えた演技も勉強しよう、鶴見辰吾さん、ナイス悪役です。

水中撮影、特撮監督頑張りました。

観終わってSクンにメールしました、『期待もせず初めて観たが、良いキャストとスタッフに恵まれ、良い映画になっている。興行の成功を祈る』

Sクンからの返信は『ナニ~初めて観た?帰りにツタヤでレンタルして前2作も観ろ!』

 

東宝の試写室では2D(フツーの映画)で観ましたが9月18日からの一般公開は3Dだそうです。興行的には入場料も200円アップするし流行りの3Dでの公開はマル必なのでしょう。

撮影段階では3D仕上げを予定していなかったんですよね。3D公開がどちらのご判断か分かりませんが2D公開でも十分魅力ある仕上がりになってます。あえて仕上げ段階でのナンチャッテ3Dで表現があざとくなって羽住監督が描こうとした魅力が伝わらなくならない事を祈ります。

そしてCXサン、東宝サン、R社さん、本当に最期ですよね。

その信頼関係は譲れませんよ。

私が新卒で入社してから約8年間在籍した会社のOBの方から連絡を頂いた。

2年ほど前から年に2回ほど少人数だが集まって往時の懐かしい話に興じている、今回時間が合えば出席くださいとのこと。

先週の土曜日、12時半に酷暑の新橋のチャイニーズに集合。

中には現在も色々な関係でお目に掛かっている方もいれば何十年もご無沙汰をしている方もいる。私が新卒で入った頃のOB会と言う事は参加の皆様はほとんどが年長者。

最年長は元社長の81歳。ほとんどが70才台~60才後半の先輩達です。

当時何も知らずに入社してきて、CM制作の基本を教えて頂いた、ホントにお世話になった先輩達です。

CM制作の演出、撮影や照明、立体アニメーションの技術の方たちが多かったせいか苦労した現場が沢山思い出された。

最近お目にかかっていない先輩方の消息も聞くことが出来たり、もうすでにお亡くなりになった方もいいたりし、今自分がここにあるのもお世話になった先輩達のお陰と強く思うしだいです。

自分の年齢も考えると先輩達にお目にかかるチャンスもどんどん少なくなっていく。

次回も皆さんが元気な顔で集まってくれる事を切望いたします。