司法修習生が体験航海? 何で?

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例の海保のヘリ墜落の遠因になったといわれるデモフライト。

巡視艇『みずなみ』に11名の司法修習生が乗り込み、そこへ遠くから『海猿』に出てきたような大型ヘリ『あきづる』が近づき、低空飛行やホバリング、巡視艇の回りを旋回などして去っていくというデモンストレーションだったんでしょうね。

でも何故?司法修習生にこんな見世物ショーをやって何の足しになるの?

裁判官、弁護士候補生たちが研修でヘリを近くで見ることは全く必要が無い、興味が有れば自分で見学に行けば良いだけの話。

弊社が新人研修でヘリのフライトを要請すれば飛ばしてくれますか、海保長官ドノ。

JIZOも若い頃CM撮影で大型ヘリ(ベル204B)で海上を飛んだことがある。ベトナム戦争で大活躍したあの大型ヘリだ。

『さんふらわー丸』就航のCMだったので海上飛行は絶対条件。しかし当時のへり機体のレンタル会社は海上ヘリ撮影になかなか慎重だった。パイロットの選定も大ベテランを特別に手配していただいた記憶がある。

大型ヘリとはいえ海上の撮影にはそれだけ不安要因が絡むのだとカメラマンからも聞かされた。当日の視程にもよるがパイロットにとって陸地が見えなくなることが不安要因の一つ、海上を航行する船舶を見つけ出すのも大変難しいということだった。(当時は計器飛行ではなく有視界飛行だった)

海上保安庁のヘリだから海の上を飛ぶのは当たり前、多分現在は計器飛行だから夜でも飛行可能なはずだ。

そのヘリが何でワイアに引っかかって落ちるんだ。自分の持ち場の瀬戸内海は庭先のようなもの、佐柳島と小島を結ぶワイアが頭に入っていないはずが無い。

問題は低空飛行だ、通常ヘリは300m以下の高度は取ってはいけないのにこのヘリは50~100mのワイアーに引っかかっているのだ。

(体験航海は岡山地検が依頼した。海保が扱う刑事事件を地検が処理する関係から、6管が地検に配慮した可能性もある。海上保安庁OBの男性は「責任が(地検など)他機関に及ぶのを避けるために配慮し過ぎたのではないか」と指摘。地検との関係について、「捜査では、海保は地検の手足となって動く。組織の立場では、"地検が上"という感じはある」と話す。/毎日jpより)

技術的な問題はさておき、やはり海保6管と司法修習生の体験航海を依頼した岡山地検の関係だ。

お互い地方の役人同志の気安さか、地検側におごりがあるのか分からないがレンタルすれば時間単価100万円近いヘリを飛ばして修習生の研修にしてしまうんですからね。

平和な瀬戸内海地方勤務の気楽さ、気の緩み。

こんなムダは絶対排除していただきたい。

亡くなられた5名のパイロット、乗組員の皆様には何の責任も無いよ。

こんなクダラン飛行計画を作った管理者に相応の責任は取ってもらおう。事後の危機管理のデタラメも大いに問題ありです。

 

6管本部長が自己都合で退職なんてダメですよ、前原サン、菅サン。

あなたの言葉で部下を叱り、国民に語りなさい。信頼は回復します。

 

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