谷津干潟の朝は早い

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私のいつもの早朝ウオーキングコースは家から2キロ南の谷津干潟1周。

およそ一周3.5Kの干潟を30分で歩く、自宅からの往復を含めると70分。近頃は汗をいっぱいにかく。

いつもは素通りしているのだが干潟の公園、広場の一角で一年中、朝の6時半からラジオ体操をやっているグループがいる。

♪新しい朝が来た  希望の朝だ~  6時半きっかりにNHKからあの歌が流れる。

今頃はもう日が高いが冬の11月~2月は日の出前でまだ真っ暗だ。

ラジオ体操と言えば子どもの頃の夏休み、眠い目をこすりながら嫌々近くの神社の境内や広場に連れていかれ、皆が揃って10分足らずの体操をした。一体何の意味があるんだろう、と思うより夏休み40日間の皆勤賞をもらうためのハンコを押してもらうために通っていたと覚えている。

皆勤賞で鉛筆2本、何日か休んだ子には確か鉛筆1本。まだ戦後の貧しい時代だったんですよ。

私の娘の小学生の頃になると夏休みの40日間ではなく、最初と最後の1週間づつとか、夏休みの一部にしか行われなくなった。主催する小学校、子供会、自治会、町会などの監督者が毎日は大変だ、ということらしい。

現代は夏休みだからラジオ体操という習慣はほとんど皆無なのか、近くの公園であのラジオからの体操講師の声は聞こえて来ない。

 

谷津干潟の周囲は旧公団の高層集合住宅、中層団地、個人住宅が立ち並ぶ。

いつから始まったのかは定かではないが、今朝も100人を越える男女がこの広場に集まり、10分弱の体操で体をほぐし、それぞれの朝の日課へと散っていく。

実は参加者のほとんどは60歳以上の高齢者。今日も子供の姿は一人だけ。

私の友人、元テニス仲間も定年退職し朝一のケジメをつけるためにほぼ毎日6時半にここに通ってくる。今日もまた長い彼の一日がここから始まるのだ。

私も今日初めて参加しての感想はそこそこ良い準備体操になるってこと。第一、第二をやっても8分。お年寄りには体中を動かすから良い運動になる。

確か私が小学生の頃開発された第二体操も当時は斬新で革新的な体操だなと思ったが、今ではこれも日常的になってしまった。

ラジカセを運んできてくれる方(ボランティア)の為に電池代の100円カンパが年に何度か行われる。掛かる費用はそれだけ。

何でも集団で行動する、横並び主義の象徴みたいな戦前からの日本の朝の風習、NHKラジオ体操。

個人主義とは対極の日本的風景だがそれはそれで悪いものではないと思う。

もうすぐ夏休み、子供たちが100人以上集まって来るのを期待しよう。

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