疑う事から始めるか、信じる事から始めるか。

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NHK BS2で『大集合、青春のフォークソング』(21時~23時15分)を観た。たまたまNHKの番宣で知り、懐メロ大会かと思ったが、司会が泉谷しげるとイルカだったのでチャンネルを合わせた。

出演者の皆さん40年の年輪を重ねただけあって外見は変わってしまった。しかしこの番組のPrはただの懐メロ大会をやりたくはなかったようだ。

アーティストのうち何曲かは懐メロヒット曲だったが、全体の構成は将に『メッセージソング大会』、1970年前後の社会性あふれたメッセージソングが静かに、力強く歌われた。惜しくも亡くなってしまった加藤和彦サンもそこにいておかしくなかった。彼の『イムジン河』、『あの素晴らしい愛をもう一度』も残された者によって歌われた、そしてほとんどの曲がフルコーラス、さすがNHK。

当時の私は不幸にして知らなかった佐渡山豊サンの曲など今の沖縄県民の心情と重ね合わせても十分理解が出来、説得力があるプロテストソングだ。

60年代から70年代にかけて、戦後の混乱から経済成長の時期に入り、新しい時代の矛盾や理不尽さ、人の生き様をメディアが今ほど発達していなかったせいもあるのか、メッセージの発信者として体ごと全力で社会に向かって歌いまくっていた。同時代を過ごした自分も久しぶりに熱い血を感じてしまった。

今日のNHKホールは多少の空席は見えたもののほぼ満席、ほとんどの聴衆が還暦過ぎのオッサン、オバサンだった。最後に泉谷サンが『春夏秋冬』で締めようとした時もお行儀の良い聴衆はそれほどのノリも無し。

番外に(多分演出ですが)『野性のバラッド』を歌って客席に降りて行った時だけ、ようやく会場の一部がようやくノッテきた。なんと白髪のフツーの老婦人が泉谷サンの頬にKISS。

局内統制も厳しいであろうNHKとしては限界イッパイ頑張った番組だったと思う。当然地上波では出来ない番組だ。泉谷サンを始め出演者の皆さんも年をとって容姿は変わったし、パワーも少し足りなくなったけど伝えようとする気持ちだけは十分に伝わってきた。

番組を見終わった後、You Tubeで『春夏秋冬』を検索すると小田和正、桑田圭祐、泉谷しげる、忌野清志郎が4人揃って歌っている懐かしい映像があった。40年前の4人は若い、すごいパワーだ。後10年経てばYoung@Heartの世代だ。

このブログも読んで頂いている人は決して多くはないけれど、発信する以上少しでもパワーとメッセージ性を持ち、皆様にに何らかの刺激を与えられればと強く思いました。

タイトルは佐渡山サンの曲の中にあった詩の一部です。

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