東をどりのポスターが今年も新橋演舞場近くの彼方此方に貼られた。
その高級料亭には入った事は無いがその店の前は何度も通っている。
『新喜楽』、『やま弥』、『金田中』、『東京吉兆』、『米村』、築地から新橋に向かっての旧高級料亭街。開発で駐車場やビルになったスペースも多く、往時の雰囲気は余り感じられなくなった。
夜は今でも黒塗りのハイヤーが少しは並ぶ。昭和の頃の保守党の政治家と越後屋のような商人が跋扈していた頃ほどではないが。
それでも銀座木挽町界隈の粋な黒塀や古い高級飲食店の店頭にこのポスターが貼られると銀座にも初夏が来たな~って感じ。
新橋花柳界(一度覗いてみたいヨ!)の年に一度の発表会、新橋演舞場がそのステージ。
そのために芸妓サン達の衣装、メイク、御贔屓様の篤志、現代には稀なスモールマーケットが辛うじて存在しているみたい。
京都のお茶屋さん遊びよりももっとスモールマーケットではないかと思う。
私のオフィスが演舞場の近くに有っても芸妓サン達を見かけた事も無い。
でも5月末の4日間、新橋演舞場は満席になるらしい。
贔屓の旦那衆がチケットを買って、席を埋めてくれるのでしょうか。
最近ではぐるなびと一休ドットコムがしっかりとチケット販売のお手伝いをしてくれるようです。
それにしても新橋演舞場界隈の柳が新芽を吹き、東をどりのポスターが貼られると何となくウキウキと初夏の銀座を感じます。
幼少時(昭和20年代)、短期間でしたが近くに置屋さんがあり、あの白粉の匂いと芸者衆の色香に惑わされて育ったせいでしょうか?
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